未経験からキャリアアップできる仕組み
自社で研修センターを保有する数少ないSES・派遣会社。
2023年7月にオープンしたばかりの“J-college”は、なんと86坪を超える大きさ。未経験者採用の本気度が計り知れます。
エンジニアになった後も実機に触れたり、e-learningなど、学習環境も充実。下流・上流、幅広い工程の案件を多数請け負っているので、キャリアアップしたい!と頑張る人には、次のステージに上がる環境を提供できる会社です。
まずは採用されないと始まらない…ではあるのですが、インフラエンジニアという職種は、選ぶ会社によって、キャリアアップできる範囲も将来像も変わってくるようです。
そこでIT未経験での転職で採用されやすい&求める将来像へ近づける職場の選び方を、編集チームが聞いてきましたので、ぜひ参考にしていただき、転職・転職活動に活かしてもらえればと思います。
講師 古賀さん
大手SIerなどの“受託開発”会社か
クライアント先で活躍する“客先常駐”で働く選択肢
クライアントの依頼に合わせてインフラ構築を行う「受託開発」か、クライアント先でインフラ構築を行う「客先常駐」かのどちらかがねらい目。
ちなみに、エンジニア業界の「客先常駐」というのは出勤先だけ客先で、雇用元の会社に正社員雇用というケースが多いのでご安心を。
他にも、自社でWebサービスを開発し提供する「自社開発会社」もありますが、基本的にはエンジニアの経験を数年積んだ経験者の募集がほとんどです。
講師 古賀さん
どちらもメリット・デメリットあり。
おすすめは「なりたい将来像」で決める
採用の可能性の高さから言うと私の印象ですが、受託開発は未経験者の中でも、情報系学部や理系学部の新卒の需要が中心になるんじゃないでしょうか。
SESや派遣の場合は上流工程以外の需要も高いため、新卒・中途に関わらず未経験者を採用している企業も多い印象です。
講師 古賀さん
はい、働くスタイルで
スペシャリストかゼネラリストかに分かれます
私自身の経験から違いをお話すると、大手SIerだと対応する範囲が持ち場によって決まっています。
一方で客先常駐スタイルだと、最初は夜勤もある運用フェーズといった下積み仕事に携わる必要があります。
ですが、様々な会社での障害ケースを経験すると将来的に幅広い分野で、強いインフラを設計・構築できる人材になれるのではと考えています。
受託開発型
客先常駐型
大手SIerなどで活躍する
受託開発型
インフラエンジニア
情報系学部や理系学部の新卒。ネットワークやLinuxに関する書籍はもちろん、アルバイトで実務を経験しておくと印象◎
有名大学の情報系学部や理系学部なら大手も狙える。そうでなければ、中小、ベンチャーも視野を広げて探すことをおすすめします
大手内での一部工程専門に任されることが多いため基本決められた機器やフローを覚えればOK。下請に運用保守を出している場合は 夜勤はなく、上流工程から携われる
下流工程の経験がない場合、障害時には下請け会社の対応に左右される。長期的に決まった領域に携わるので、万が一の転職時に潰しがききづらいかも…
クライアント先で活躍する
客先常駐型
インフラエンジニア
中途・新卒関わらずIT未経験でも、ITやPCに興味がある人。ただし、会社によっては20代までなど年齢制限も
大・中・小様々。ただし、SES・派遣会社によっては上流工程を受けていない場合もあるので、キャリアアップを目指すなら会社選びは慎重にしたい
様々な案件で経験値が積めるので、色んな障害対策・対応にも強くなり、幅広い企業で需要が高い。上流工程でも経験が活き、稼げる活躍人材に。
任される仕事によっては、シフト制で夜勤もある。下積み期間は新卒と変わらない給与体系の会社も多い。下流工程請負のみの会社を選ぶ際は、今後のキャリアパスについても確認しましょう。
担当環境のスペシャリスト
同じ職場の同僚から頼られる
インフラエンジニアに
多種多様な現場での経験値を経て多くの企業から頼られる
インフラエンジニアに
憧れの大手IT・〇〇会社に入社
上流工程からスタート
下流工程は下請けにお任せ
最初から上流工程に携われてラッキー!仕事はチーム制だから一人で責任を背負うこともなし。チームで一丸となって目標を達成できれば、大きなやりがいが得られるでしょう。
〇〇社の機器を使ったインフラ設計では右に出るモノはいない。
30代でチームリーダーに。
よくも悪くも担当業務が細分化。一つの技術に特化した開発者になりやすいのがポイント。その道を究めれば、スペシャリストになるのも夢じゃない!
在籍年数もプラスして異業種の同期よりはなかなか良い収入。
このまま定年まで乗り切ろう!
エンジニアよりも、プロジェクトやチームを管理するマネジメントがメインに。これまでの経験を活かして、若手エンジニアの育成やチームマネジメントに注力しよう。
ヘルプデスクや監視・運用保守から出発
困った時はメンターに教わりながら少しずつスキルアップ
「縁の下の力持ち」のような仕事ですが、実は運用を理解しないとリスクの少ない設計はできない可能性も!経験を積みながら、スキルや判断能力、技術者としての反射神経などをしっかり培いましょう。
複数の現場で様々なケースを学び
強いインフラを設計構築ができるように
常駐先の相談役としても熱い信頼
エンジニアとして活躍するなら、スキルはもちろん人脈も大事。様々な現場で出会う人たちと広い人脈を構築することができれば、独立やフリーランスなど可能性が広がるでしょう。
様々な要望に対応していく内に、上流工程
やPM(プロジェクトマネージャー)などスキルUPし給与も大幅UP。さらに頼れる存在に
注目の新技術に触れやすく、技術もマネージメントも諦めない!プレイングマネージャーを目指せます。常に自分の成長を感じながら、幅広く活躍することができます。
「どうしてもこの会社に入りたい!」という方は、狭き門…の印象はありますが、もちろんそのチャレンジは応援します。
だけど、早くその一歩を踏み出さないと、20代はあっという間に過ぎていき、年齢制限で間口はどんどん狭く…
ハードルの低いところから、少しずつ様々な企業や状況で経験を積める客先常駐という選択肢。
「どこでも通用するインフラエンジニア」になれる近道なのかなと感じました。
取材に答えていただいた古賀さんが現在所属するジャパニアス株式会社さんも客先常駐型(SES・派遣会社)の1社。
特にどんな点が未経験者におすすめなのかもまとめてみました。
8割以上が上場企業の常駐先
幅広い工程が用意されている
22年以上黒字経営、2022年には上場を果たした会社だからこそ、多くの安定企業から勝ち得た信頼。まじめにコツコツ努力した暁には、上流工程案件も多数期待できます。
SNSで吹聴される「案件ガチャ」の心配は不要です。
常駐先も未経験と承知の上で受けてくれるので安心。
未経験・キャリアアップのための
教育制度
自社で研修センターを保有する数少ない会社。 2023年7月にオープンしたばかりの“J-college”は、なんと 80坪を超える大きさ。
未経験者採用の本気度が計り知れます。エンジニアになった後も実機に触れたり、e-learningなど、キャリアアップのための環境も充実。
ジャパニアス株式会社さんの未経験者・キャリアップのための教育現場も拝見させてもらいましたので、併せて参考にしてみてください。
未経験からインフラエンジニアを目指す場合、気になるのが会社の研修制度ではないでしょうか。ここでは、未経験者の採用に力を入れているジャパニアス株式会社の自社研修センターJ-colloegeに潜入!どんな環境で研修が行われているの?気になるポイントをリサーチしてみました。
結婚を機に転職活動を行い、全く違う業種へチャレンジした三上さん。現在は仕事と家庭を両立させながら、SVとしてメンバーのサポートも行っています。インフラエンジニアにチャレンジしたい女性の皆さんはぜひ参考にしてください。
ガソリンスタンドの機器の不具合に駆けつけるフィールドエンジニアとして体力的な辛さを感じ、転職を決意した三野さん。現在は、プライベートの時間も楽しみながら、自分らしく働いています。運用時に経験した夜勤のリアルな話も必見です!
転職において避けては通れない「人事面接」。IT未経験で異業種からのインフラエンジニアへのチャレンジ。
アピール下手…専門用語とか面談で聞かれるんだろうか…と心配なあなたへ、
会社さんにもよるかもしれませんが、インフラエンジニア採用において、専門的な知識云々よりもっと大事なポイントを人事部は見ているそうです。
直接人事部さんに話を聞いてきたので、ぜひ参考にしてみてください。
IT技術の根幹を支えるインフラエンジニアの仕事。将来性がある上、近年は仕事の幅が広がり、求められるスキルやキャリアの選択肢も増えています。将来の道を模索しているなら、ぜひ選択肢の一つに加えてみてください。
情報処理科大学卒で、プログラミングスキルに自信がある人は新卒でも採用される可能性大!要件定義など顧客対応も多々あるので、「さまざまな人とコミュニケーションをとるのが好き」という人にピッタリ。
プログラミングスキルに自信がなくても、ネットで情報を収集したり、課題に対してコツコツ没頭できる人ならOK!ITシステムの基盤を知った上で、将来的に需要の高いエンジニアになりたい人におすすめ。
インフラエンジニアは需要が高い一方で、人手が常に不足しています。運用監視など、知識や経験がなくても充分に対応できる仕事も多いため、理系や情報処理系でなくても、新卒も採用されやすいのです。研修制度が充実している企業も多く、IT知識を身に着けながら働けます。
未経験者を市場価値の高いインフラエンジニアに育ててきて、ご自身も新卒からインフラエンジニアでスタートした方に話をうかがって、未経験からのインフラエンジニアのキャリアアップイメージをまとめましたので併せて参考にしてみてくださいね。
システムが変わってもインフラとしては共通の部分も多いので、活躍できる場も多い魅力的な職業「インフラエンジニア」。
キャリアパスも明確で、未経験者にもまずは監視や保守など下流工程からスタートできるチャンスあり!
経験を積んだら、構築や設計へキャリアアップ。要件定義や提案までできるようになったら、社会的信頼も収入UPも見込めるでしょう。
インフラエンジニア
という職業はココも魅力!
他にも、クラウド化が進む背景を見越してクラウドエンジニアにステップアップするもよし、セキュリティ分野を極めるもよし、知見・経験を積めば積むほど市場価値が上がり、キャリアチェンジの選択肢が多いのもインフラエンジニアという職業の特徴。
そんな魅力的なインフラエンジニアという職業のキャリアパス。もっと詳しく見ていきましょう!
サーバやネットワークなどITインフラの設計・構築・運用・保守を行うインフラエンジニア。仕事の魅力はどんなところにあるのでしょうか?ここでは、インフラエンジニアの特徴や将来性、インフラエンジニアになるための方法などをご紹介します。
監修
ジャパニアス株式会社は、日本のIT通信業界やものづくり業界を支える大手企業を中心に、技術を提供しているエンジニアリング企業です。未経験者の採用に力を入れており、自社研修センターでの研修や徹底的なメンター制度で、専門性の高いエンジニアを育成しています。
編集チームより応援メッセージ
未経験だって問題ない!
なりたい!ITいいかも?その気持ちが大切
職種は違えど、チャレンジ転職をした同士として、インフラエンジニアという職業の魅力、厳しさ、やりがい、全てを忖度なく伝えていきましたがいかがでしたでしょうか。
編集チームが所属する「Zenken株式会社」はマーケティングDXで8,000社以上(2023年4月時点)の企業課題を解決してきた会社です。
そのマーケティングを支える 総勢100名以上のWEBディレクターの多くが、入社時は未経験者でしたが、このWEBディレクターという職業に惹かれて入社。
今もZenkenには、ディレクター未経験者が続々とジョインし、活躍してくれています。
「インフラエンジニアに興味を持った!」まずはその気持ちが大切です。経験者を求めがちなエンジニア業界の中で、インフラエンジニアは未経験者にもチャンスがある!その一歩を踏まない手はありません。
さぁ!あとはITインフラの武器をとるだけです!
皆さんの第一歩のきっかけに「エンジニアQUEST」がお役に立てたなら嬉しく思います。
講師 古賀さん
ジャパニアス株式会社のもつ自社研修センター「J-college」でオンライン講師として活躍する古賀さん。 10年以上大手受託開発企業で積み重ねた経験と、ジャパニアス株式会社でのキャリアを踏まえ回答してくださいました。