インフラエンジニアからクラウドの知識を身につけて、クラウドエンジニアを目指す人も多いようです。ここでは、クラウドエンジニアについて、仕事内容ややりがいなどを解説します。
クラウドエンジニアとは、インターネット上のクラウドサービスを利用してシステムの構築や保守を行うエンジニアのことです。サーバーやネットワークなどのクラウド化はもちろん、ユーザーに対してクラウド化などの提案も行います。
従来のエンジニアは、サーバーやネットワークといったハードウエアを自社に設置するオンプレミス環境のもとで、システムを構築・運用するのが一般的でした。このため、サーバーやネットワーク機器など物理的な装置を扱うスキルや保守スキルなどが重要視されていました。
しかし、クラウドサービスの普及によって、インフラ環境をクラウド上へ移行しようとする企業が増えています。その中で、インフラエンジニアには、オンプレミスでの知識やスキルだけではなく、クラウドに関する専門知識、クラウド形態とクラウドサービスの種類に関する専門知識、インターネットに関する専門知識などが求められています。
インフラエンジニアも、クラウドエンジニアと同様、ITインフラ全般の設計、構築、運用、保守、監視などを行います。
クラウドエンジニアとの違いは、管轄する範囲です。インフラエンジニアの中でもクラウドに特化したエンジニアがクラウドエンジニアです。このため、インフラエンジニアからキャリアチェンジしてクラウドエンジニアになる人も少なくありません。
クラウドエンジニアの一番のやりがいは、日々進化する新しい技術に触れられることでしょう。クラウドサービス自体が比較的新しく、需要が伸びている状況で、技術の変化を追いながら自身のスキルを成長させることができます。
インフラエンジニアとして習得したスキルを活かせる点も魅力です。システムの設計・構築、運用保守の知識・経験は、オンプレミスでもクラウドでも関係なく役立ちます。
また、クラウドエンジニアはプロジェクトに参加する機会も多いため、コミュニケーション能力やマネジメント能力を活かして活躍することも可能です。
スタートアップ企業やベンチャー企業での導入だけでなく、大手企業でもオンプレミスからクラウドへ移行するなど、クラウドの需要は高まっています。クラウドサービス自体も日々進化しているため、クラウドエンジニアは今後ますます求められるでしょう。
オンプレミスも未だ多く残ってはいますが、インフラエンジニアとしてはクラウドの知識・技術を身につければ、より市場価値の高いエンジニアになれることでしょう。
クラウドエンジニアからのキャリアアップとして注目したいのが、SREです。SREとは、Googleが提唱するエンジニアリング手法のことで、SREエンジニアは、Web系システムの適切な運用を支えるのが仕事です。インフラだけでなくさまざまな領域を扱う、いわばWeb系システムのスペシャリスト。まだまだ希少性が高く、即戦力として各企業で重宝されています。
将来的に市場価値の高いエンジニアになるためには、20代からインフラエンジニアとして下積みをしておくのがおすすめです。ただし、会社選びを間違うと、下積みしかできなかったり、逆に、上流工程だけできても下流工程の専門的な知識がないエンジニアになったりすることも…。
選ぶ会社次第でエンジニア人生が大きく変わってしまうので、未経験者からエンジニアを目指す方は、ぜひこちらのページをチェックしてみてください。
未経験から「選ばれる」
インフラエンジニアになる
ための方法を伝授!
需要の高まっているクラウドエンジニアについて、仕事内容や将来性をご紹介しました。
インフラエンジニアとしてクラウドの知識・スキルを身につけることで、さまざまなキャリアパスを描けるようになります。ただし、クラウドエンジニアは未経験から目指すことが難しいため、まず運用監視・運用保守で数多くのケースにあたり、知見を積みましょう。
下流工程でたくさん経験を積んで、クラウドへのインフラ基盤構築もできる、そんな市場価値の高いインフラエンジニアを目指して欲しいと思います。
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